2010年09月21日

制度 (社会科学の理論とモデル) 河野 勝 (著)

制度 (社会科学の理論とモデル)商品の詳細 河野 勝 (著) (単行本 - 2002/9)
第T部 制度の理論
第2章 制度学派の諸潮流
4. 歴史主義
(1)経路依存性、フォーカルポイント、学習、アイディア
 過去の経緯や伝統が、機能を果たさなくなった非効率な制度をそのまま存続させる可能性を説明する上で、しばしば用いられる概念に「経路依存性」がある。それは、過去を現在へと繋ぐ歴史の展開の、ひとつの捉え方を提供している。
 経路依存性について書かれた古典的なエッセイでは、QWERTYという英文タイプライターが手動だった時代に、活字をうつ機械の腕がからまないよう、タイピングの速度をわざと遅くするよう設計されたことの名残であるといわれている。タッチタイプが技術的に可能になった後も、QWERTYがより効率的なキー配列に置き換えられることはなかったが、それはすでにこの配列に慣れ親しんだ消費者に新しいキーボードを普及させることが困難だったからだという28)。この事例をより一般化すれば、…56ページ
28) David(1885)は、タッチタイプライターを発明した人が、当時いくつも存在したキーボードの中で、たまたまQWERTYという配列のRemington社の製品を使っていたことに経路依存性の原因を求めていた。この事実関係については、疑義が唱えられている。Liebowiz and Margolis(1990)参照。(188ページ 注(第2章))
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