2006年03月27日

温情の裕かな夏目さん 内田魯庵

温情の裕かな夏目さん@aozora 
内田魯庵
夏目漱石さんはあらゆる方面の感覚にデリケートだったのは事実だろうが、別(わ)けても色に対する感覚は特にそうだったと思う。
夏目さんには大勢の門下生もあることだが、しかし皆夏目さんの後を継ぐことはできない傾向の人ばかりのように思う。ただ一人此処(ここ)に挙ぐれば、現在は中央文壇から遠ざかっているけれども、大谷繞石(じょうせき)君がいるだけである。この人は夏目さんの最も好い後継者ではあるまいか。
 そしても一つ付加えれば、夏目さんは、殆んどといっても好い位い西洋の新らしい作を読んでいないと思う。
 それは三、四年前に、マローの『ファウスト』とかスペンサーの或る作とかを頻(しき)りに耽読していられた事から見ても解るであろう。

漱石 スペンサー 夏目漱石 スペンサー
posted by raycy at 07:59| Comment(0) | TrackBack(3) | 解説覚書など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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