
岩波講座物理の世界 (物の理数の理4) 数学から見た統計力学と熱力学
砂田 利一(著)単行本(2004/10)岩波書店
一般に,エネルギーは物理学的な仕事に換算しうる量の総称であるが(ヤング,1807年),本文でも述べたように,歴史を振り返ればエネルギー保存則が満たされるようにエネルギー概念が拡張されてきたことになる。(P.82)
エネルギーが保存量となるように、不都合や未知項が出る度に その都度拡張されてきた。そのように、エネルギーの周りの理論体系巻き込む形で、定義し規定し続けられてきた量がエネルギーである。
エネルギーが保存量であるのは、一種の定義であり、成り立つのは当然とも思える。