2010年03月01日

ピアノ・ノート  チャールズ・ローゼン

ピアノ・ノート商品の詳細@amazon
チャールズ・ローゼン 朝倉和子 (単行本 - 2009/9/19)
第3章 ピアノという楽器と、その欠陥
 しかしピアノはまた時とともに劣化する。他の楽器とくらべてピアノは年月と使用による変化が激しく、劣化もひどい。アクションの部品は絶えず交換する必要があるし、弦が切れるだけでなく、ハンマーも壊れる。金属のピンは弦を支えきれなくなって音が狂う。ハンマーのフェルトはすり切れ、アクンョンバネは弾力を失う。鍵盤の連打を調整する小さな布切れや皮は磨耗し、接合部はゆるんでくる。乾燥のひどい環境にあれば、ピアノにはひびが入りはじめる。古い楽器はもともとどんな響きをしていたのかけっしてわからない。構造が複雑なだけに、ピアノはもっとも壊れやすい楽器のひとつだ。時とともにしだいに響きがよくなる一方で、ピアノはつねに劣化の危険にさらされている。(P.60)
posted by raycy at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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