2009年03月05日

弱者のための「エントロピー経済学」入門 槌田敦

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弱者のための「エントロピー経済学」入門―... (@amazon
誰も言わない環境論 2) 槌田 敦 (単行本 - 2007/9)
はじめに
課題T
 そこで、本書では、経済学をエントロピー論の視点により全面的に見直すことにした。そして人間社会をエントロピー問題を免れた「人間社会エンジン」と考え、このエンジンを健全に運転・制御する方法を示すことにする。
 この運転・制御法を正しく実行できれば、経済学の目標とする「持続可能性」だけでなく、同時に「経済の成長」も実現できる。エントロピー論によりこの「持続可能な成長」を得ることができることを示すのが、この本の課題のひとつである。
課題U
 過去の経済学は人間の幸福を目標にしていた。200年前の経済学者で社会思想家のジェレミー・ベンサムは、「あらゆる政治社会の正当な目的は社会を構成する個人の最大幸福である」と述べた。つまり、本来の経済学は、人間社会での共存の原理、つまり公正を論ずる倫理経済学でもあった。
 ところが、現代経済学はこの公正という倫理を失い、・・・・・・
 ・・・・・・
 そこで、この劣化した社会を、すべての人が「自由な商取引」に参加できる健全な社会に修復・再生しなければならない。・・・・・・
 このような「強者」のための現代経済学を排し、「弱者」も含めた本来の経済学に引き戻す作業をエントロピー論により考える。つまり本書は、エントロピー論による倫理経済学の再興であり、これが、この本のもうひとつの課題である。
提示した理想が実現した世界のありよう
 これが実現すれば、大多数の人々は、適正規模での需要と供給という自由な商取引の場に戻ることができ、ほどほどの豊かさ、ほどほどの暮らしを手に入れることができるはずである。

もくじ
9章――個人も社会も、ほどほどの幸せを目標にする
結論―ほどほどで不満の少ない安心できる生活

『弱者…』37頁
【エンジンの法則という不思議】

(1)資源が入り
(2)廃物と廃熱が出て、
(3)エンジンの内部にこの作業をする物質の循環が存在すること(槌田『熱学外論』)

『弱者…』33頁
生命は
(1に相当)エントロピーの少ない食糧などの資源を取り入れ
(2に相当)エントロピーの多い廃物・廃熱を吐き出している。
(3に相当)この出入りの差により生命活動で劣化した自分自身からの余分のエントロピーを抜き取って、自己を修復(または再生)する。
『弱者…』34頁
生命が生きながらえることができるのは、この劣化した生命を元の元気な状態に戻す修復・再生作業を繰り返しているから。

『弱者…』34頁
 ここで注意すべきことは、健康な生命と劣化した生命のエントロピー差ではない。問題は、取り入れたエントロピーの少ない食糧などと、排出したエントロピーの多い廃物・廃熱のエントロピーの差である。…。この作業により余分のエントロピーを捨てることにより、生命は自己を修復・再生して、エントロピー水準を維持できる。エントロピー生物学の誕生である。

『弱者…』35頁
 動物の場合は、食糧と水と空気を取り入れ、排泄物と廃熱とCO2を吐き出して自己を修復・再生している。
――――――

解題補足
動物の場合は、
(1に相当)食糧と水と空気を取り入れ、
(2に相当)排泄物と廃熱とCO2を吐き出して
(3に相当)自己を修復・再生している。
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新石油文明論―砂漠化と寒冷化で終わるのか 槌田敦

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―砂漠化と寒冷化で終わるのか 槌田 敦 (単行本 - 2002/7)
現実の世界では、このエントロピーを物や熱の「汚染の量」と理解しても誤解はない。(88頁)
posted by raycy at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 本メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート ドネラ・H.メドウズ 大来佐武郎 (1972)

成長の限界@amazon
―ローマ・クラブ人類の危機レポート ドネラ・H.メドウズ 大来佐武郎 (1972)

大来佐武郎 まえがき
各国の、本書に関する関心状況、、
先行発売国での売り上げ状況は、、
posted by raycy at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 本メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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