企業は、小さく、平たく、迅速で、透明になる?
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―新しい組織と経営戦略 佐々木スミス 三根子 (単行本 - 2002/5)
目次
序章 どう変わる、企業と経営
第1章 情報の富は、注意力の貧困を生む ハーバート・A・サイモン/談 33-52
第2章 情報財市場を、うまくセグメントできない企業は淘汰される
第3章 情報は市場の透明度を増し、利益を圧縮する エリック・K・クレモンズ/談 73-92
第4章 急変する環境では、複雑系「崖っぷちの競争」戦略が有効
第5章 生産性向上には、情報投資での無形資産投資が必要
第6章 小さく、分権化し、バーチャルになる企業が増える
第7章 企業戦略のパルス・レートが短縮する
第8章 競争相手の弱さを戦略的レバレッジに
第9章 「人工の市場」における顧客ロイヤルティーとブランドの重要性
第10章 二一世紀に成功するためのビジネスモデル改革
第3章 情報は市場の透明度を増し、利益を圧縮する
限界ありしも、情報は市場をより合理化・効率化する
クレモンズ 理論上では、関係者がより多くの情報を保持すればするほど、市場はより合理的で効率的になると思われている。また、分配効率、つまり市場が商品やサービスを最も欲している者に分配できるほど、正しい戦略であるといえる。しかしこの理論にはいくつか限界があり、第一が規制で、第二が広報で、第三が経済学者が「限界合理性」(”bounded rationality”)と呼ぶ物である。・・・米国では、アマゾン・ドットコムが顧客によって違った価格をつけようとしたら、猛烈な反対にあった。これは、市場は決して完全に効率的にはなり得ないことを意味している。・・・(P.77)
posted by raycy at 14:52|
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